このブログは私「やっそ」が気の向くままに適宜思いついた事を書き連ねております。 基本的に役に立たない事ばかりのはずですので書いてある事を迂闊に信用して失敗したり恥をかいたりしても当方はいっさい関知致しません。 てきとーに読み流して暇つぶしにでもして頂ければ僥倖。
2011年2月20日日曜日
ウイスキーライブ2011 2日目 MC2コマ目
二コマ目は「ウイスキーの四季」。
講師はDave Broom 。
ウイスキーの味わいを要素から表現するのではなく、
各季節毎のイメージで表し、そこから個別の要素を取り出してみる試み。
スコットランド人のDaveがJapanese Whisky を語る。
New way of looking whisky.
春は、白州バーボンバレル。
色は緑。
森の中、色や匂い、松、芽吹く草、ミント。
口に含んで舌の上にしばし留めてのティスティング。
強過ぎないバーボン、グリーンのアロマ、リンゴの花、草を刈った。
これは白ワインのように扱っても良い(Changing Context)。
冷やしてシャンパングラスで食前に。
ハイボールやカクテルにも合う。
これはゆっくり蒸留され、ポットの銅と接する時間が長い。
そのため硫黄が消え、優しく軽い味わいのウイスキーになる。
リフィルのバーボン樽。
夏のウイスキーはカフェグレン。
夏は黄色。果物が熟し、花が果実へ。
バナナ、バニラ、トフィ、バタースコッチ、パッションフルーツ。
のんべんだらりと、リラックスして。
加水するとオイリーなテクスチャーが顕れる。
口中にねっとりと。
シングルモルトはそれ同士では反りが合わないことが多いが、
グレンのフレーバーが仲を取り持つ。
それがブレンデッドの妙。
カフェ式連続蒸留器はグラスゴーと宮城峡で使われている。
最古のカフェ式蒸留器はガイアナでラムを蒸留するのに使われている。
最近は軽いグレンウイスキーが多いが、
カフェ式のグレンはそれに真逆でオイリー、ボディが強い。
実に夏っぽいドラム。
コーンの香り、カフェのオイル、ウッドのバニラ、実にセクシーなウイスキー。
ブリーザで冷やし、オンザロックも似合う。
ファーストフィルのバーボン樽。
秋は竹鶴21年。
熟し切った果物。
ハニー、ベリー、ナッツ。
寒くなってくるけれど、落ち葉に残る暖かさを思わせる。
素晴らしくリッチなアロマ。
ウッディでキャラメルフルーツ、マッシュルーム、コケ。
余市のリッチさと宮城峡のやわらかさの、調和の取れたバランス。
スローダウンし、白檀や杉、最後にスモーキーさが。
時間をかけてゆっくりと味わう。
政孝とリタのロマンスに思いを駆せながら。
もう一つの秋は羽生2000ミズナラ。
ミズナラは日本だけのオーク。
ウッディでスモーク。
ミズナラはお寺の様だ。
お香の香り、ニス、リッチでソフト。
熟したベリー。
冬は軽井沢1991。
ダークで、クリスマスプディング。
力強い、土っぽさ、ジャム、ストロベリーやワイルドベリー。
1820年代のスペイサイドのような。
小さなStillで蒸留することで、硫黄を残す。
Endored, European Oak.
次の春を待つウイスキー、Cigarと共に。
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