2012年11月2日金曜日

ニッカ・ブレンダーズバー

上京する機会がある時はなるべくここに来る時間を作るようにしている。
ニッカ本社の地下一階にあるバー。
但し混むのが嫌いなので、バーに行く時間としては非常識なくらい早めに行く事が多い。

今日も今日とて、早い腹ごしらえを済ませて6時前に到着。
店を出たのが7時過ぎと言う為体。
ここでしかのめないショットを味わって、
バーテンダーの方とつらつら話をする時間が楽しい。

今日頼んだのは、竹鶴17年のノンチルとスタンダードをそれぞれハーフショットで。

オフィシャルのオンラインショップで購入の抽選に外れて買えなかったし。
これまではノンチル(チルフィルター無し)は荒ぶる味わい、と言う印象。
しかしこれ、元がバランスの取れた竹鶴17年だからか、
丸い味わいのまんま、力強さがぐっと増した味わい。
香りもぐいぐいと立ち上がる。
ちょっとだけ加水しても、味わいが広がって良い感じ。
いい仕事してるなあ。

次の一杯は、竹鶴25年をやはりハーフで。
余市の蒸留所に行った時、試飲させてもらったけれど。
やっぱりこれは美味い。
35年ほどの超絶のバランスでは無いけれど、整った、しかも深い味わい。
曰く、宮城峡の味を少し強めに出しているとの事。

そして次に出てきたのが、宮城峡シングルカスク15年、シェリー樽の逸品。

以前ここで飲んで物凄く気に入った、12年シェリーカスク#118917の兄弟とも言える一本。
同じ日に樽詰めされ、同じ貯蔵庫で熟成された#118913。
ウイスキーとは思えないほどの濃い色合いと立ち上る甘い香り。
同じロットでありながら樽の違いで更に3年熟成され得ると判断されたこれは、
兄弟よりもう一歩深い味わい。
ちょっと量的な限界越えるかなと思ったけれど、
これはフルショットで頼んで正解。

実にいい気分で宿に引き上げました。