相当量の参考文献に基づいて、その中からそれぞれの独裁者の人となりをかたちつくった若き非のありようだけを抽出した一冊。いやしかしざくざく読み進めることが出来る。
そしてそれらの合間に差し挟まれる、著者自身の現地取材。ワ州と呼ばれる、ほとんど知られていない地域への潜入記。中国とミャンマーの国境地帯、タイとラオスにもほど近いそんな場所知らねえよなんだけどこの部分がきっちり読まされる。面白い。
このブログは私「やっそ」が気の向くままに適宜思いついた事を書き連ねております。 基本的に役に立たない事ばかりのはずですので書いてある事を迂闊に信用して失敗したり恥をかいたりしても当方はいっさい関知致しません。 てきとーに読み流して暇つぶしにでもして頂ければ僥倖。
相当量の参考文献に基づいて、その中からそれぞれの独裁者の人となりをかたちつくった若き非のありようだけを抽出した一冊。いやしかしざくざく読み進めることが出来る。
そしてそれらの合間に差し挟まれる、著者自身の現地取材。ワ州と呼ばれる、ほとんど知られていない地域への潜入記。中国とミャンマーの国境地帯、タイとラオスにもほど近いそんな場所知らねえよなんだけどこの部分がきっちり読まされる。面白い。
「李登輝秘録」読了。台湾の民主化は蒋経国が生前からそのつもりであったと言うのはちょっと意外でした。もう少し長生きしていればもっと早く民主化が進んだのかなあとか。だからとて李登輝の貢献が損なわれる訳ではありませんが。
ただ、李登輝本人の取材に偏っている気はする。共産党入党については本人がこれを否定したとのみ。2000年の総統選では国民党敗北で自ら身を引いたような記述がなされているが、党内から責任を追及されたとか追放されたとする評価もあるんだなあ。金権政治についても記述が乏しい。新聞連載時には少なくともこの件について李登輝本人の見解もあった気がするけどそれは省かれてる。
権謀術数に長けた政治家としての活躍ぶりはかなり読み応えがありました。蒋経国の突然の死でいきなり総統になっちゃってからの政権の実体を把握するための策謀たるや。
理想化された李登輝、日本向けにはその方が受けるのだろうけれど。毀誉褒貶を受ける部分も含めて、もっと多面的な生々しい「人間」李登輝を読みたかったかな、と。