2020年8月16日日曜日

「李登輝秘録」読了

「李登輝秘録」読了。台湾の民主化は蒋経国が生前からそのつもりであったと言うのはちょっと意外でした。もう少し長生きしていればもっと早く民主化が進んだのかなあとか。だからとて李登輝の貢献が損なわれる訳ではありませんが。


ただ、李登輝本人の取材に偏っている気はする。共産党入党については本人がこれを否定したとのみ。2000年の総統選では国民党敗北で自ら身を引いたような記述がなされているが、党内から責任を追及されたとか追放されたとする評価もあるんだなあ。金権政治についても記述が乏しい。新聞連載時には少なくともこの件について李登輝本人の見解もあった気がするけどそれは省かれてる。


権謀術数に長けた政治家としての活躍ぶりはかなり読み応えがありました。蒋経国の突然の死でいきなり総統になっちゃってからの政権の実体を把握するための策謀たるや。


理想化された李登輝、日本向けにはその方が受けるのだろうけれど。毀誉褒貶を受ける部分も含めて、もっと多面的な生々しい「人間」李登輝を読みたかったかな、と。

2020年1月3日金曜日

反日種族主義 日韓危機の根源

可能な限り、事実に即して日韓の間に横たわる問題の原因をひも解いた一冊。特に慰安婦問題については韓国での売春業の歴史的経緯から説き起こして詳細に触れている。なるほど、読んでおくべきものである。

2019年9月1日日曜日

倉敷ウイスキーフォーラム KURASHIKI WHISKEY FORUM 2019

近場だし、久しぶりにウイスキーのイベントに行って見ようかなと思いついたのがほんの一週間ほど前。このタイミングだとセミナー空きあるかなあと思ったけれど、ニッカウヰスキーのコマがまだいけるみたいです。佐久間チーフブレンダーのセミナー、ニューポットの解説とのことなのでどうかなあ、まあせっかく行くんだしぽちっと。

しのつく雨の中、倉敷駅からてくてくと。半分くらいはアーケードの下を歩けるので助かります。開場30分ほど前に到着、宣誓書にサインしてチケットチェックしてもらって手首にバンド巻いてもらって入場列に並びます。列横にもブースが。あら、ウイスキー文化研究所のブース、土屋御大が詰めてるのね。

2019年8月23日金曜日

指揮官の決断 満州とアッツの将軍 樋口季一郎

キスカ撤退の指揮官」からの流れで。
木村昌福少将が率いたキスカからの撤退作戦、そこへの海軍の協力を取り付けたのが樋口中将。アッツの玉砕を見守るしかなかったことへの引き換えとして。

オトポールでのユダヤ人救出、アッツとキスカ、そして占守島の戦いと、決して広く知られてはいないけれど、歴史上重要なポイントで大きな役割を果たした人物。

その場面でなぜそんな決断を下せたのか。自分なりに考えてみたい。

2019年7月11日木曜日

キスカ撤退の指揮官

ほめられることの少ない旧日本海軍に、このような指揮官がいたのかと。

木村昌福の言うの言う指揮官としての三つの条件。

  • ただ無理矢理突っ込むのは匹夫の勇。敵を知り己を知ることによって初めて真の戦が出来る。
  • 「危険なことはおれがやる」という部下を思う至情と、指揮官先頭の気迫と責任感が必要だ。
  • 部下が迷ったときには指揮官として何らかの指示を与え、自分の立場、自分の責任を明確にすべきだ。
或いは、死の直前の随想に曰く。
人の上に立ってものをするとき、部下の者に仕事の一部を任した場合、どちらでもよい事はその人の考え通りやらせておくべし。そのかわり、ここはこうしなければ悪くなるとか、ここで自分が取らなければ、その人に責任がかかるという時には猶予なく自分でとること、人の長たる者心すべき大事なことの一つなり
上司としては最善の価値観であるのではないだろうか。

「わしは責任取らんからな。」と言ってのける今の直属上司の事を思うと暗澹たる気持ちになるけれど、せめて自分のもとにいるメンバーに対してはこのような心持ちで当たりたい。

2019年6月29日土曜日

米中もし戦わば 戦争の地政学

中国は、国力の増加に応じて自身の力の及ぶ領域を広げて行く、ってのは桜井よしこ氏の著書でも読んだ通り。ピーター・ナヴァロ氏も同様の考えのようで。

米国がこれまで通りのの中途半端な対応を続けていればいずれは中国に対処出来なくなる。アジアの同盟国をないがしろにすれば、それらは米国への信頼を失い、中国にするよるか独自に対抗力をつけるため核配備に手を出しかねない。

そうならないためには中国に対する断固とした態度が必要である、と。

この本が書かれたのは3年前。その後誕生したトランプ大統領は、一部においてナヴァロ氏の提言する方針を取っているようにも見える。さて、世界はどうなるのか。

2019年6月9日日曜日

八九六四

天安門に関わった人たちへの現在のインタビュー集。転向した人、後から熱く燃える人、淡々としかし深く灯をともし続ける人。

白眉は王丹。もはや名前を利用されるだけに近い存在になりつつも、その任を背負い続けることを自分に課した存在。その結果が台湾に流れ、野ユリ学運とヒマワリ学運として結実したのか、と。