2015年2月22日日曜日

Whisky Festival 2015 in Kyoto ウイスキーフェスティバル 京都(後編)

ウイスキーフェスティバル京都の続き。

昼飯を腹に収めて再び会場へ。さてどこのブースから試飲しようかと思ったけれど、普段自腹では飲まないところでサントリーへ。因にサントリーに対する個人的印象は、高いボトルは確かに悪くないけれど絶対値として値段高すぎ。安いボトルは不味い。

で、響12年を頂いてみます。これは確かにバランスの取れた味わいでストレートでも飲みやすい。でもなあ、自分で金払って買う気にはならないなあ。私が買わなくても他に買う人いっぱいいるでしょ。

サントリーでもオフィシャルではないところを。とあるバーの10周年記念ボトルで、白州22年シングルカスク、1989。私にとってひとつの節目の年。白州はサントリーのラインナップでもかなり好みに近いので、これも確かにいける。美味い。終売品で買えないから悩む必要はないけれど、ボトルが4万円は出すのが辛いなあ。でも有料試飲でこれが600円なのはお値打ちか。


ニッカのブースへ移動して、なるほどグレングラントは今アサヒの扱いだったかと今さらながら思い出して12年を頂く。うん、確かに美味いはずだ。はずなんだけど、先ほど飲んだビンテージの味を覚えているせいですごく残念な気分になってしまう。

この辺りになると記憶も曖昧で、何飲んだか判然としなかったり。多分、Tallibardine20年を飲んだはず。で、2,000円と言うここでの有料試飲の中では特に高い部類だけれど見かけたからには飲まずにいられなかったのが、LONGMORNの39年もの。これは…凄い。先刻グラントの50年代、60年代を飲んだけれど、こちらの方がさらに美味いと思ってしまった。

午後からは最終セミナー、「竹鶴政孝に学ぶ事業成功の秘訣」。

いや、事業主としての竹鶴政孝って成功したのか知らん。たまたま何とかなってしまった様にしか思えないんですけど(褒めてます)。製品のクオリティにこだわる人ってビジネスの結果としての成功は二の次にしてしまうし、政孝氏はまさにそういう印象しかないし。三級ウイスキー発売の下りなんてまさにそうでしょう。

で、五つのキーワードが以下。

  1. 本物志向:妥協せず、屈せず、本物のみを追求
  2. チャレンジ精神:危険や困難のリスクを恐れず、旺盛な好奇心
  3. 人を惹きつける魅力とコミュニケーション力:真摯な姿勢、頑固一徹、ユーモア、人間味
  4. 一歩先行くセンス:リンゴへの着目、目立つ服装
  5. 遊び心も本気:仕事と同じくらい遊び人
えーと、結果的に何とかなったからこそ言えてるんでないかなあとか。少なくともこれを全部真似しても成功出来るとは限りませんしね。いやだからとて政孝氏をけなしてる訳では断じてないです。氏でなければニッカの成功はなかったと思ってます。同時に、真似の出来る事例でもないと、そう思っているだけです。

試飲は4杯。シングルカスク余市2004シングルカスク宮城峡2003、ニッカカフェモルト、そしてアップルワイン。2杯のシングルカスクは、オフィシャルショップで抽選販売に応募したけど買えませんでした。最近この手の限定品はほぼ買えていません。人気が出るのはファンとして嬉しいけれど、こういうところは困りもの。どういうルートだかたまに後から酒屋に並ぶ事もあるけれど、値段にプレミアムが付いてしまってます。

既に酔ってるんで味についてどうこう言える状態になく、嗚呼余市だなあとか宮城峡だなあと思ったくらいしか覚えてません。オフィシャルサイトのテイスティングノートを参照してください。

しかし最後がアップルワインですか。いや、甘くて美味しいんですが。ウイスキーのイベントに持ってこなくても良いのになあとか。歴史的には分かりますがね。

セミナーが終わって再度メイン会場に入ると、歩き回るのも困難なくらいの人混み。最終的には1,800人の入場者だったようです。盛況。

この辺りで撤収。何とかつぶれる前に、意識を保ったままの状態で帰る事に成功しました。体質的に醸造酒だとこうは行きませんが。会場で土屋さんに聞いたところ、大阪でのフェスも開催が決まっているそうで。セミナーの内用次第ではまた行かねばです。

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