2021年8月28日土曜日

「見えない手」読了

 サブタイトル:中国共産党は世界をどう作り変えるか

「目に見えぬ侵略」の続編。前作はオーストラリアへの侵食を取り上げたが、こちらはそれ以外の世界各国に対して中国共産党が如何にして侵攻を図っているのかを取り上げている。

政治家の取り込み、企業としての進出、華僑を動員、いわゆるスパイの活用、メディアを使う、文化的活動、シンクタンクの侵食、学術界への食い込み等々。先進国には先進国なりに、発展途上国には発展途上国なりのやり口で狡猾にずぶずぶと。

対抗策はオーストラリアが示してくれている。メディアも、学者も、そして政治家も立たなければならないし、国民がそれを支える必要がある。あるが、日本でそれが出来るのかと一抹の不安。

2021年3月7日日曜日

「朝鮮半島を戦った日本人」藤原和樹 読了

 旧日本軍人が主体かと思っていたがまるで違う。実体としては民間人、駐留軍基地で働いていた人たちが、様々な理由で一緒に行くことを決めて行ってしまったと。正式な軍人・軍属ではなかったにせよ、軍のそれなりに上層階級の米軍人に了解を得て朝鮮半島に赴いた。現地では整備や炊事に就いてたが、結果的に銃を持って戦闘に参加することもあった。帰ってこられた人もいたが、現地で戦死した方もあった。遺骨も遺品も戻らず、今世紀にはいって発掘された遺骨は合葬されたと。

日本人が参戦したことは当時のアメリカにとっても日本にとっても都合の悪いことだったため、隠せる限り隠ぺいされたってのがかなしいなあ。それでも、機密指定解除によって少しずつでも明らかになってきたのはよしとすべきか。

2021年1月30日土曜日

親知らず抜歯

 親知らずは4本とも生えてるけど、右下だけが横向きになってると言うことで抜歯を勧められました。虫歯になりやすいよとな。歯周病やら他の虫歯の治療を先に済ませてから取りかかることに。

予約した時間に診察開始。まずは麻酔をかけて、効いてくる間に術式の説明。まず歯茎を切開して、出ているアタマを切除。それで出来た空間を利用して抜き取ると。よろしくお願いします。

切る時は麻酔が効いてるのでほぼ痛みなし。あーしかし、ごりごりやってるとちょっと痛いか。麻酔を追加してもらいます。2回くらい、途中でうがいさせてもらいますが、結構な出血ですな。まあ切ってるんだから当然か。で、残った根っこを引っこ抜く時は流石に痛い。ごりごり。

縫ってうがいしてガーゼを噛ませて完了。抜いた歯を見せてもらいましたが、真っ直ぐ上向いて生えてくれてればねえ。歯を抜いたのは初めてだなそう言えば。

翌週の抜糸(歯科では「ばついと」と呼ぶのですね)を予約してこの日の終了。1時間弱かかりました。帰宅後に一度ガーゼを交換しましたが、結構出血してて洗面台が真っ赤になるのね。

術後1時間半ほどで麻酔が切れて、おおうこれはしんどいぞ。もらった抗生物質とロキソニンは食後と言われたけど早めに投与。クスリの効き目は偉大だ。気分回復。

しかし傷口がしみるので飯食えないなあ。水飲んでも痛い。軽くうがいするのも悶絶。完全食を謳うサプリをのんでしのぎますか。

夜にうっかり舌で触ってしまって、血餅をはがしたかな。再出血。早めに就寝してしまいましょう。

翌朝は、軽くうがいをしても傷の痛みはなさそう。朝食は控えめに。大人しく過ごすことにしましょう。

2020年12月11日金曜日

「独裁者の教養」安田峰俊 読了

 相当量の参考文献に基づいて、その中からそれぞれの独裁者の人となりをかたちつくった若き非のありようだけを抽出した一冊。いやしかしざくざく読み進めることが出来る。

そしてそれらの合間に差し挟まれる、著者自身の現地取材。ワ州と呼ばれる、ほとんど知られていない地域への潜入記。中国とミャンマーの国境地帯、タイとラオスにもほど近いそんな場所知らねえよなんだけどこの部分がきっちり読まされる。面白い。

2020年8月16日日曜日

「李登輝秘録」読了

「李登輝秘録」読了。台湾の民主化は蒋経国が生前からそのつもりであったと言うのはちょっと意外でした。もう少し長生きしていればもっと早く民主化が進んだのかなあとか。だからとて李登輝の貢献が損なわれる訳ではありませんが。


ただ、李登輝本人の取材に偏っている気はする。共産党入党については本人がこれを否定したとのみ。2000年の総統選では国民党敗北で自ら身を引いたような記述がなされているが、党内から責任を追及されたとか追放されたとする評価もあるんだなあ。金権政治についても記述が乏しい。新聞連載時には少なくともこの件について李登輝本人の見解もあった気がするけどそれは省かれてる。


権謀術数に長けた政治家としての活躍ぶりはかなり読み応えがありました。蒋経国の突然の死でいきなり総統になっちゃってからの政権の実体を把握するための策謀たるや。


理想化された李登輝、日本向けにはその方が受けるのだろうけれど。毀誉褒貶を受ける部分も含めて、もっと多面的な生々しい「人間」李登輝を読みたかったかな、と。

2020年1月3日金曜日

反日種族主義 日韓危機の根源

可能な限り、事実に即して日韓の間に横たわる問題の原因をひも解いた一冊。特に慰安婦問題については韓国での売春業の歴史的経緯から説き起こして詳細に触れている。なるほど、読んでおくべきものである。

2019年9月1日日曜日

倉敷ウイスキーフォーラム KURASHIKI WHISKEY FORUM 2019

近場だし、久しぶりにウイスキーのイベントに行って見ようかなと思いついたのがほんの一週間ほど前。このタイミングだとセミナー空きあるかなあと思ったけれど、ニッカウヰスキーのコマがまだいけるみたいです。佐久間チーフブレンダーのセミナー、ニューポットの解説とのことなのでどうかなあ、まあせっかく行くんだしぽちっと。

しのつく雨の中、倉敷駅からてくてくと。半分くらいはアーケードの下を歩けるので助かります。開場30分ほど前に到着、宣誓書にサインしてチケットチェックしてもらって手首にバンド巻いてもらって入場列に並びます。列横にもブースが。あら、ウイスキー文化研究所のブース、土屋御大が詰めてるのね。