2019年7月11日木曜日

キスカ撤退の指揮官

ほめられることの少ない旧日本海軍に、このような指揮官がいたのかと。

木村昌福の言うの言う指揮官としての三つの条件。

  • ただ無理矢理突っ込むのは匹夫の勇。敵を知り己を知ることによって初めて真の戦が出来る。
  • 「危険なことはおれがやる」という部下を思う至情と、指揮官先頭の気迫と責任感が必要だ。
  • 部下が迷ったときには指揮官として何らかの指示を与え、自分の立場、自分の責任を明確にすべきだ。
或いは、死の直前の随想に曰く。
人の上に立ってものをするとき、部下の者に仕事の一部を任した場合、どちらでもよい事はその人の考え通りやらせておくべし。そのかわり、ここはこうしなければ悪くなるとか、ここで自分が取らなければ、その人に責任がかかるという時には猶予なく自分でとること、人の長たる者心すべき大事なことの一つなり
上司としては最善の価値観であるのではないだろうか。

「わしは責任取らんからな。」と言ってのける今の直属上司の事を思うと暗澹たる気持ちになるけれど、せめて自分のもとにいるメンバーに対してはこのような心持ちで当たりたい。

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